2010年5月18日火曜日

(1)SWOT分析が困った分析法のわけ〜つづき


ここでいう「熟達者」は具体的に2人の人を思い浮かべていて、1人はキャリア30年以上の男性もうひとりはキャリア20年の女性。それぞれ事業戦略、商品戦略をSWOTで見事に描き出した。ちなみに彼女は数ヶ月SWOTと格闘して2度とやらないと明言している。
私はといえば「あれは私には難しすぎて」と正直に言うことにしている。

一番つらかったのは「SWOT分析はやったんですか?」と結果報告会のときに質問された時。
万事窮す。
それほど器用ではないから「やっていません。もう一度最初からやり直しましょうか?」と口に出した後、一瞬互いに引っ込みがつかない雰囲気に気づいて「SWOTそれぞれの要素は、当然ながら自然とチェックして結論が出ていると思います。」などと実は汗ばみながら付け加えた。

どんな報告にも「SWOTやったんですか?」と言えば、たいてい相手は困ってしまう。誰にも教えたくない禁じ手のような質問。
さらに「SWOTきちんとやったんですか?」と問えばテーブルひっくり返せるご破算質問。
困った分析法でしょ。

そんな経験があったからか、冒頭の人事の書類選考を手伝った時、SWOT ANALYSISを2回以上書いてある業歴書は非採用の方に私は積んで置いた。